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大阪市廃止・特別区設置住民投票(2020)

2020年11月1日に行われた、大阪市を廃止して4つの特別区を設置するかどうかを大阪市の有権者に問う住民投票。反対692,996票、賛成675,829票で反対が上回り、特別区は設置されなかった。投票率は62.35%。

結果(反対多数)

選択肢得票数得票率当日有権者数に占める割合
賛成675,82949.37%30.64%
反対692,99650.63%31.42%

得票率は有効投票(1,368,825票)に対する割合、当日有権者数に占める割合は当日有権者数(2,205,730人)に対する割合です(いずれも当サイトで計算し、小数第3位を四捨五入)。

賛成675,829票、反対692,996票で、賛成が有効投票の総数の過半数に満たなかったため、特別区の設置はなされなかった。

投票の概要

正式な名前大阪市を廃止し特別区を設置することについての投票
実施大阪市
告示日2020年10月12日
投票日2020年11月1日
当日有権者数2,205,730人
投票者数1,375,313人
投票率62.35%
有効投票数1,368,825票
無効投票数6,441票
投票総数(有効+無効)1,375,266票
持ち帰り27票
不受理20票

投票総数(有効投票+無効投票)と投票者数の差は、持ち帰りと不受理の数です。区によっては持ち帰りが負の値で記録されていますが、資料の値のまま載せています。

何を問う投票だったか

問い

「大阪市を廃止し特別区を設置することについて賛成の人は賛成と書き、反対の人は反対と書くこと。」

投票用紙の注意書き。「賛成」「反対」を自分で書く方式(自書式)で、ひらがな・カタカナでも有効とされた。

根拠

大都市地域における特別区の設置に関する法律(平成24年法律第80号。大都市法)第7条第1項に基づく投票。大都市法に基づく2回目の住民投票だった。

結果の効力

投票者数や投票率にかかわらず成立し、賛成が有効投票の半数を超えれば大阪市は廃止され、4つの特別区が設置される。反対が有効投票の半数以上なら特別区は設置されない。大都市法第8条第1項は、有効投票の総数の過半数の賛成があったときに関係市町村と関係道府県が共同して総務大臣に特別区の設置を申請できると定める。

経緯

投票の名前は2015年の「大阪市における特別区の設置についての投票」から変わった。2018年5月に大阪市会へ「住民投票の用紙には、特別区の設置は市の廃止を伴うものであることの記載をするよう求める」陳情が2件出されて採択され、大阪市選挙管理委員会が総務省への照会や弁護士への相談を経て、投票名を「大阪市を廃止し特別区を設置することについての投票」とし、投票用紙の様式にも大阪市の廃止を明記すると決めた。基準日は2020年9月4日で、大阪市選挙管理委員会は9月7日に投票日を11月1日、告示日を10月12日と決めた。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の中で行われた投票で、投票率は前回(66.83%)より4.48ポイント低い62.35%だった。

各政党のスタンス

賛成と反対の立場をとった政党と、その地方組織です。自由民主党大阪府連は反対の立場でしたが、所属の一部の府議会議員が賛成に回ったため、両方の欄に載せています。大阪市選挙管理委員会の投票公報、新聞報道、Wikipediaの記載をもとに、当サイトで整理しました。

賛成派
  • 日本維新の会(大阪維新の会)
  • 公明党大阪府本部 2015年の住民投票では反対でした。
  • 自由民主党大阪府支部連合会所属の一部の大阪府議会議員 党としては反対の立場でした。府議会での制度案の採決では、所属16人のうち5人が賛成しました(下の「自由民主党大阪府連の内部の対応」を参照)。
反対派
  • 自由民主党大阪府支部連合会 賛成した一部の府議会議員を除きます。
  • 立憲民主党大阪府連合
  • 日本共産党大阪府委員会
  • 社会民主党大阪府連合
  • れいわ新選組

自由民主党大阪府連の内部の対応

自由民主党大阪府支部連合会は反対の方針を決めましたが、府議会の自民党の議員団(府議団。所属16人)には賛成の議員がいて、府議会での制度案の採決では5人が賛成しました。国会議員と大阪市議団は、反対の方針を保っていました。経過は次のとおりです。

  • 2020年6月 府議団は制度案に賛成する立場をとった(6月3日の会合では、当選1・2回の議員を中心に賛成が多数を占めた)。国会議員と市議団は反対の方針を保った。
  • 6月19日 制度案を採決した法定協議会で、府議団は賛成、市議団は反対と、対応が分かれた。
  • 8月17日 府連が反対の方針を決め、府議団に反対の立場を求めた。
  • 8月25日 府議団の議員団総会で改めて採決したところ、賛否が同数になり、府議団としては自主投票とした。
  • 8月28日 府議会本会議での制度案の採決で、自民党は自主投票とし、所属16人のうち5人が賛成した。

上の経過は、府議会の採決までの記録です。住民投票の運動期間中に、賛成の立場をとった府議が何人いたか、どのような活動をしたかについては、確認できる資料がありませんでした。

スタンスの出典

区ごとの結果

24区のうち、賛成が上回ったのは10区、反対が上回ったのは14区。

区ごとに多かった方の色で塗り、50%から離れるほど濃くしています。

区にカーソルを合わせる(タップする)と、その区の得票率が出ます。

ごく小さな島や岩礁は省いています。地図の形は「国土数値情報(行政区域データ・2025年1月1日時点)(国土交通省)を加工して作成」。

区当日有権者数投票率賛成反対無効上回った方
北区108,91462.60%38,207
56.27%
29,689
43.73%
282賛成
都島区86,33265.76%29,758
52.61%
26,805
47.39%
206賛成
福島区63,57064.79%22,017
53.67%
19,007
46.33%
160賛成
此花区54,30262.19%15,741
46.84%
17,866
53.16%
154反対
中央区81,94559.55%24,766
50.98%
23,814
49.02%
218賛成
西区82,13260.97%26,824
53.81%
23,026
46.19%
226賛成
港区66,67764.80%18,491
42.98%
24,527
57.02%
190反対
大正区54,05863.51%15,911
46.54%
18,278
53.46%
145反対
天王寺区60,91869.09%20,042
47.84%
21,853
52.16%
194反対
浪速区53,60548.16%13,294
51.67%
12,435
48.33%
87賛成
西淀川区78,62661.98%22,971
47.38%
25,511
52.62%
245反対
淀川区147,92758.50%47,415
55.07%
38,688
44.93%
426賛成
東淀川区142,53257.28%40,862
50.30%
40,375
49.70%
404賛成
東成区65,72864.01%20,771
49.60%
21,102
50.40%
196反対
生野区85,38059.10%24,142
48.07%
26,085
51.93%
235反対
旭区75,53765.20%23,123
47.17%
25,894
52.83%
229反対
城東区139,19167.18%46,976
50.46%
46,121
49.54%
416賛成
鶴見区90,00265.21%29,842
51.10%
28,555
48.90%
294賛成
阿倍野区89,53971.14%28,578
45.08%
34,814
54.92%
307反対
住之江区100,15464.21%31,150
48.68%
32,838
51.32%
316反対
住吉区126,17364.14%36,242
45.00%
44,287
55.00%
390反対
東住吉区109,05463.13%32,404
47.30%
36,098
52.70%
342反対
平野区158,06761.21%43,930
45.65%
52,307
54.35%
518反対
西成区85,36753.49%22,372
49.29%
23,021
50.71%
261反対

各選択肢の下の割合は、その区の有効投票に対する割合です(当サイトで計算)。

出典

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