復帰選挙(国政参加選挙)
日本の施政権から切り離されていた奄美群島と沖縄で、日本への復帰に伴って(沖縄は復帰に先立って)行われた特別な国政選挙をまとめています。1954年の奄美群島の衆議院議員選挙とその再選挙、1970年の沖縄の衆議院・参議院議員選挙の4件を収録しています。
復帰選挙の一覧
| 選挙 | 投票日 | 定数 | 投票率 | 当選者 |
|---|---|---|---|---|
| 奄美群島復帰に伴う衆院選挙(1954) | 1954年2月15日 | 1人 | 85.93% | なし |
| 奄美群島復帰に伴う衆院再選挙(1954) | 1954年4月30日 | 1人 | 82.69% | 保岡武久(自由党) |
| 沖縄の国政参加に伴う衆院選挙(1970) | 1970年11月15日 | 5人 | 83.64% | 西銘順治(自由民主党)、瀬長亀次郎(沖縄人民党)、上原康助(日本社会党)、国場幸昌(自由民主党)、安里積千代(沖縄社会大衆党) |
| 沖縄の国政参加に伴う参院選挙(1970) | 1970年11月15日 | 2人 | 83.64% | 喜屋武眞榮(革新共闘会議)、稲嶺一郎(自由民主党) |
名前を選ぶと、選挙が行われた理由・根拠の法律・その後の経緯を確認できます。
復帰選挙のしくみ
復帰選挙とは
第二次世界大戦後、奄美群島と沖縄は日本の行政から切り離され、サンフランシスコ平和条約第3条により米国の統治下に置かれました。この間、これらの地域では日本の国政選挙が行われていませんでした。復帰選挙は、こうした地域の住民が国会に代表を送るために、特別の法律に基づいて行われた国政選挙です。当サイトの国政選挙データでは、補欠選挙・再選挙と並ぶ特別な選挙として「復帰選挙」と分類しています。
奄美群島(1954年)
奄美群島は1953年12月25日に日本に復帰しました。復帰に合わせて「奄美群島の復帰に伴う法令の適用の暫定措置等に関する法律」で衆議院の定数を臨時に1人増やし、奄美群島だけの選挙区(定数1)を設けて、1954年2月15日に選挙が行われました。このときは法定得票数に届いた候補者がいなかったため、同年4月30日に再選挙が行われています。
沖縄(1970年)
沖縄の日本への返還は1972年5月15日ですが、それに先立って「沖縄住民の国政参加特別措置法」が制定され、1970年11月15日に衆議院議員5人・参議院議員2人を選ぶ選挙が行われました。このため「国政参加選挙」とも呼ばれます。選挙は、公職選挙法に準じて琉球政府立法院が定めた選挙法によって行われました。