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ロシア大統領選挙

ロシア大統領選挙の仕組み(6年任期・過半数に届かない場合の決選投票)と、1991年以降の歴代8回の結果、次回2030年の日程をまとめました。

次回
2030年ロシア大統領選挙
投票日 2030/03/10(予定) / 次回のロシア大統領選挙は2030年3月10日(日曜日)に投票が行われる見込みです。これは、大統領の任期を6年と定める憲法第81条第1項と、投票日を「前回の大統領選挙の投票が行われた月の第2日曜日」と定める2003年1月10日付連邦法第19-ФЗ号第5条から導いた日付です。ただし、選挙を公示するのは連邦議会上院(連邦院)で、その決定は投票日の100日前から90日前までの間に行われるため、2030年の投票日はまだ確定していません。過去には個別の法改正で投票日が動いた例もあります(2018年の選挙は2017年6月の法改正で3月11日から3月18日に変更されました)。

30秒でわかるロシア大統領選挙

収録
8回分
任期
6年ごとに投票

2012年の選挙から6年(2008年12月30日付連邦憲法的法律第6-ФКЗ号「ロシア連邦大統領および国家会議の任期の変更について」により憲法第81条第1項の任期が4年から6年に改正され、2008年12月31日に施行された)。それ以前の1996年・2000年・2004年・2008年の4回は4年。1991年のロシア・ソビエト連邦社会主義共和国大統領選挙は、1978年ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国憲法(1991年5月24日改正版)第121の2条「Президент РСФСР избирается сроком на пять лет」(大統領は5年の任期で選出される)により5年だった。

ロシア大統領選挙のしくみ

ロシア大統領選挙とは

ロシア連邦の大統領は、全国を1つの選挙区として有権者が直接選びます。任期は6年です。投票の結果、過半数を得た候補がいれば第1回投票で当選が決まり、いなければ得票上位2人による決選投票が行われます。選挙を管理するのはロシア連邦中央選挙委員会で、その下に連邦構成主体選挙委員会・地区選挙委員会・投票所選挙委員会という4つの層が置かれます。

任期は4年から6年に変わった

1993年に定められた憲法では、大統領の任期は4年でした。2008年12月30日付の連邦憲法的法律第6-ФКЗ号「ロシア連邦大統領および国家会議の任期の変更について」によって任期は6年に延長され、同月31日の官報掲載の日から施行されました。この6年任期が最初に適用されたのは2012年の選挙です。

再選の規定は2020年に変わった

憲法第81条第3項は、もともと「同一人物は連続して2期を超えてロシア連邦大統領の職にあることはできない」と定めていました。2020年の憲法改正(2020年3月14日付ロシア連邦憲法修正法第1-ФКЗ号。全ロシア投票を経て同年7月4日に施行)でこの条文から「連続して」が外れて2期までとなり、同時に第81条第3.1項が追加されました。この第3.1項は、改正の施行時点で大統領の職にある人物と、過去に大統領だった人物については、それまでに務めた任期の数を数えないと定めています。欧州評議会のヴェネツィア委員会は2021年3月の意見書でこの条項の英訳を示し、現職と前職の2人に限って新たに2期を務められる例外を作るものだと記述しています。

当選の要件と決選投票の仕組み

投じられた票の過半数を得た候補がいない場合、得票上位2人による決選投票(повторное голосование)が行われます。1991年以降で決選投票が実際に行われたのは1996年の1回だけで、第1回投票が6月16日、決選投票が7月3日に行われました。なお2000年の選挙の当時は、第1回投票が成立するには登録有権者の50%以上が投票する必要があり、当選には「すべての候補者に反対」の票数を上回ることも求められていました。この最低投票率の要件は2007年に廃止されています。投票用紙にあった「すべての候補者に反対」の欄も、2004年の選挙までは存在しましたが2008年の選挙では無くなっています。

立候補の登録手続き

立候補できるのは、投票日時点で35歳以上、選挙権を持ち、直近10年間ロシア連邦に恒常的に居住している市民です。政党の推薦を受けるか、有権者の発議グループによる届出(自薦)で立候補します。発議グループに必要な人数は変わってきました。2000年の選挙当時は100人以上、2004年以降は500人以上です。そのうえで支持署名を集めます。必要な署名の数も変わってきました。1996年は100万筆、2012年の選挙までは自薦・非議会政党の推薦とも200万筆でしたが、2012年5月の改正で自薦30万筆・非議会政党の推薦10万筆に減りました。国会に議席を持つ政党の推薦を受けた候補は署名を集める必要がありません。中央選挙委員会は提出された署名の20%以上を無作為に抽出して検証し、そのうち5%を超える署名が無効と判定されると登録を拒否することがあります。

投票日の決め方

選挙を公示するのは連邦議会上院(連邦院)です。憲法第102条第1項が上院の権限として「ロシア連邦大統領選挙の公示」を挙げています。2003年1月10日付連邦法第19-ФЗ号第5条は、投票日を「前回の大統領選挙の投票が行われた月の第2日曜日」と定め、公示の決定は投票日の100日前から90日前までの間に行い、決定から5日以内に公表すると定めています。ただし個別の法改正で日付が動いた例があり、2018年の選挙は2017年6月の法改正で3月11日から3月18日に変更されました。2024年の選挙は3月15日から17日までの3日間にわたって投票が行われました。

このページの出典について

ロシア連邦中央選挙委員会の公式サイト(cikrf.ru)には、当サイトの調査時点で接続できませんでした。結果ポータル・官報・憲法の公式サイトなども同様でした。このため、このページの数値はすべて代替の資料から採っています。2012年と2018年の数値は、OSCE・欧州安全保障協力機構の民主制度・人権事務所(ODIHR)が選挙監視報告書の附属資料として全文を転載した中央選挙委員会の結果確定書によるもので、このページで最も出典の格付けが高い2回です。2004年は同事務所の報告書が転載した中央選挙委員会の最終結果、2000年と2008年は欧州議会 政策局の研究(2011年)の集計表と米国議会調査局の報告、1991年と1996年はロシア国営通信ТАССの集計と欧州議会 政策局の研究、2024年はロシアの報道機関が中央選挙委員会の発表として報じた値によっています。1991年の4位以下3組の得票だけは、中央選挙委員会に由来する資料に到達できず English Wikipedia の記載によるもので、最も格付けが低い行です。どの数値がどの資料に由来するかは各行の source_url と注記に書いています。

資料どうしで数値が食い違う箇所について

同じ選挙でも、資料によって得票数や投票率が違うことがあります。このページでは、出典の格付けが高い方の値を掲載したうえで、採らなかった方の値も各行の注記に残しています。たとえば2004年と2018年の得票は、中央選挙委員会の結果を転載した資料の値を採り、ТАССが報じた値との差を注記に書いています。また、どちらとも確定できなかったものは空欄にしています。2024年については、公表された得票率から逆算される分母と、投票に参加した有権者数として報じられている数が一致しないという食い違いがあり、その内容も注記に書いています。

このページの収録範囲について

このページは1991年から2024年までの8回を収録しています。1991年の選挙は、ソビエト連邦が解体する前の、ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国の大統領選挙です。当時は大統領候補と副大統領候補が組で立候補する方式でした(副大統領の職は1993年に廃止されました)。1996年は決選投票が行われたため、第1回投票と決選投票を別々に掲載しています。候補者の政党の欄は、1996年以降の各回について擁立方法(政党の推薦か、有権者の発議グループによる自薦か)を一次資料で確認したうえで「無所属(自薦)」または政党名を記載しており、確認できなかった候補(1996年第1回投票のアマン・トゥレエフのみ)は「記載なし」としています。1991年の各候補は、政党への所属自体は資料上確認できないため「無所属」としていますが、擁立方法(自薦かどうか)まではこのページでは確認していません。得票率は、他の回と基準をそろえるため投票総数を分母とする公式の基準で統一しており、この基準の値が資料から得られなかった候補は得票率を空欄にしています。

歴代の結果

歴代の政権交代

19912024

投票率の推移

投票率
60%65%70%75%80%19912000200820182024

ロシアの公式の投票率は「投票用紙の交付枚数(期日前投票分・投票所での交付分・投票所外での交付分の合計)を、有権者名簿の登録者数で割った値」として公表されています。投票箱に入っていた投票用紙の枚数を分子にすると、公式発表より0.04ポイントから0.07ポイントほど低い値になります(2012年は65.34%に対し65.27%、2018年は67.54%に対し67.50%)。このページは公式発表の値を掲載しています。ただし2008年だけは投票用紙の交付枚数が資料から得られなかったため、投票総数を分子とする値(69.71%)を掲載しています。分子と分母の内訳は各回の注記に書いています。

2回投票制の回は、当選者が決まった決選投票の投票率を示しています。

歴代一覧表

選挙投票日投票率当選者政党得票率
20242024/03/1777.49%ウラジーミル・プーチン無所属(自薦)87.28%
20182018/03/1867.54%ウラジーミル・プーチン無所属(自薦)76.69%
20122012/03/0465.34%ウラジーミル・プーチン統一ロシア63.60%
20082008/03/0269.71%ドミートリー・メドヴェージェフ統一ロシア、公正ロシア、ロシア環境党「緑」、市民の力70.28%
20042004/03/1464.38%ウラジーミル・プーチン無所属(統一ロシアが支持)71.31%
20002000/03/2668.70%ウラジーミル・プーチン無所属(自薦)52.94%
19961996/07/0368.88%ボリス・エリツィン無所属(自薦)53.82%
19911991/06/1274.66%ボリス・エリツィン無所属57.30%

得票率は当選者のものです。2回投票制の回は決選投票の結果を示しています。詳しくは各回のページをご覧ください。

よくある質問

次のロシア大統領選挙はいつですか。

2030年3月10日(日曜日)に投票が行われる見込みです。大統領の任期を6年と定める憲法と、投票日を「前回の投票が行われた月の第2日曜日」と定める連邦法から導いた日付です。ただし選挙を公示するのは連邦議会上院で、その決定は投票日の100日前から90日前までの間に行われるため、まだ確定した日付ではありません。

ロシア大統領の任期は何年ですか。

6年です。1993年の憲法では4年でしたが、2008年12月の連邦憲法的法律で6年に延長され、2012年の選挙から適用されています。

ロシア大統領選挙に決選投票はありますか。

あります。投じられた票の過半数を得た候補がいない場合、得票上位2人による決選投票が行われます。1991年以降で決選投票が実際に行われたのは1996年の1回だけで、第1回投票が6月16日、決選投票が7月3日に行われました。

ロシア大統領選挙は何回行われていますか。

1991年・1996年・2000年・2004年・2008年・2012年・2018年・2024年の8回です。このうち2000年は、1999年12月31日のエリツィン大統領の辞任にともなう任期満了前の選挙でした。

このページの数字はどこから採っていますか。

ロシア連邦中央選挙委員会の公式サイトに接続できなかったため、すべて代替の資料から採っています。2012年と2018年は、OSCE・欧州安全保障協力機構の民主制度・人権事務所が選挙監視報告書に転載した中央選挙委員会の結果確定書によるもので、最も出典の格付けが高い2回です。どの数値がどの資料に由来するかは、各行の出典リンクと注記に書いています。

出典

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